「たい」は主語が一人称の時に使う表現です。主語が二人称や三人称の時は「たいと思っている」や「たがっている」を使います。これらは似た意味ですが、ニュアンスが異なります。
僕はミルクが飲みたい。
ひろ子はミルクが飲みたいと思っている。
ひろ子の赤ちゃんはミルクを飲みたがっている。
ひろ子の愛犬はミルクを飲みたがっている。
「思う」という動詞は人間の心の動きを描写するものなので、通常、赤ん坊や動物に対しては使いません。これらの主語に対しては「たがる」を使います。「たがる」という助動詞は主語となっている人物や動物が、その欲求を周囲にわかるように示していることを意味します。ですから、自分の欲求をあらわに示していない人に対して「たがる」の使用は不適切となる場合があります。一人称の「たい」に対応する言葉として「たがる」を教えている教科書が多いと思いますが、多くの場合、特に大人に対しては「たいと思っている」を使った方が安全です。
ひろしはさやかと会いたいと思っている。
ひろしはさやかと会いたがっている。
「会いたがっている」とは、それが周りから見てよくわかるということを意味します。大人の男性が特定の女性に会いたいという気持ちを他人にもわかるように表明することは少ないので、2番目の文は適切でない場合が多いでしょう。ただし、「たがる」を使った方が良い場合もありますので、それを示しておきます。
Taro: 先週、京都でひろしと会ったんだけど、君に会いたがっていたよ。
Sayaka: まあ、うれしい。

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