2015-01-22

Solving the Mystery of the Adjective (Japanese Version)

形容詞(イ形容詞)には「影の基本形」があります。「美しい」を例にとって説明します。「美しい」の副詞形(連用形)に動詞の「ある」を接続した「美しくある」が「影の基本形」です。現代日本語において「美しくある」は使われていませんが、「美しい」の活用形のほとんどが、この「真の基本形」に由来します。以下に、例を示します。

否定形(常体)
美しくない:これは、「美しくある」の否定形です。

否定形(敬体)
美しくないです:これは、「美しくある」の否定形に「です」をつけたものです。
美しくありません:「美しくあります」の否定形で、こちらの方が洗練されています。

過去形(常体)
美しかった:「美しくあった」の変化形(音便)と考えられます。

過去の否定形(常体)
美しくなかった:「美しくあった」の否定形です。

過去の否定形(敬体)
美しくなかったです:「美しくあった」の否定形に「です」をつけたもの。
美しくありませんでした:「美しくある」からの変化形で、こちらの方が洗練されています。

命令形
美しくあれ:「美しくある」の活用形です。

未然形
美しかろう:「美しくあろう」からの変化形

過去形の敬体には「美しかったです」と「美しくありました」が理論上可能なのですが、後者は使われていません。つまり、洗練された大人の言いかたがない。ここが、現代日本語の弱点となっているように思います。


English Version
http://meadowlake001.blogspot.jp/2015/02/solving-mystery-of-adjective.html

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