指示形容詞の使い方~「あの」と「その」
(A) パリに友達がいます。あの友達は、やさしいです。 (誤)I have a friend in Paris. She (or he) is kind.
(B) パリに友達がいます。その友達は、やさしいです。 (正)I have a friend in Paris. She (or he) is kind.
(A)はよく耳にする間違いですが、間違いである理由の説明が難しいです。まずは、基本のおさらいから。
あそこに鳥がいるよ。あの鳥はツバメだよ。 There's a bird over there. That is a swallow.
「あの」は、指示する対象が話し手からも聞き手からも遠い時に使われます。例文では問題となっている「鳥」が両者から遠いので「あの鳥」となります。
Hiroko: 山田先生の授業、受けてる? Are you coming to Mr. Yamada's class?
Sayaka: もちろん。 Of course!
Hiroko: あの先生は、早口だね。 The teacher speaks fast.
さやかとひろ子はどちらも山田先生を知っています。先生は本日不在なので、両者から等しく遠い。よって、「あの先生」となります。
その醤油とってください? Could you pass me the soy sauce?
「その」は、対象物が話し手から遠く、聞き手に近い時に使われます。「取ってください」と頼むということは、醤油は話し手からは遠く聞き手からは近いところあるはず。ですから、「その醤油」です。
問題のケースをもう一度見てみましょう。
「パリに友達がいます。あの友達は、やさしいです。」 (誤)
パリにいる友達は話し手からも聞き手からも遠い。ですから、「あの」でも悪くなさそうなのに、どうしても耳に逆らいます。なぜでしょうか。それは、指示する対象である「パリの友達」を概念化して意識しているためです。
「パリに友達がいます」という提示によって、「パリの友達」は概念化されて聞き手の頭の中に置かれた、というのが話し手側の意識です。相手の頭の中にある概念は、当然、自分から遠く相手に近いものですから、次に「パリの友達」を参照するときには、「その」を使わなければならないのです。
理解を深めるために、もう一つ例を挙げます。
Hiroko: パリに友達がいるんだ。 I have a friend in Paris.
Sayaka: へえ。その子、フランス人? Oh, do you! Is she (or he) French?
ひろ子は「パリの友達」の概念をさやかに提示しました。しかし、ひろ子の頭の中にも「パリの友達」の概念は依然として存在しています。そこで、聞き手であるさやかは、ひろ子の頭の中にある方の「パリの友達」を参照し、「その友達」と言わなければなりません。このあたりが、学習者にとっても説明する方にとっても難しい点だと思います。
原文はこちら
http://meadowlake001.blogspot.jp/2014/09/the-demonstrative-adjectives-and.html
全部の投稿が見られるサイトはこちらです。
http://tinyurl.com/p94ujhz
(A) パリに友達がいます。あの友達は、やさしいです。 (誤)I have a friend in Paris. She (or he) is kind.
(B) パリに友達がいます。その友達は、やさしいです。 (正)I have a friend in Paris. She (or he) is kind.
(A)はよく耳にする間違いですが、間違いである理由の説明が難しいです。まずは、基本のおさらいから。
あそこに鳥がいるよ。あの鳥はツバメだよ。 There's a bird over there. That is a swallow.
「あの」は、指示する対象が話し手からも聞き手からも遠い時に使われます。例文では問題となっている「鳥」が両者から遠いので「あの鳥」となります。
Hiroko: 山田先生の授業、受けてる? Are you coming to Mr. Yamada's class?
Sayaka: もちろん。 Of course!
Hiroko: あの先生は、早口だね。 The teacher speaks fast.
さやかとひろ子はどちらも山田先生を知っています。先生は本日不在なので、両者から等しく遠い。よって、「あの先生」となります。
その醤油とってください? Could you pass me the soy sauce?
「その」は、対象物が話し手から遠く、聞き手に近い時に使われます。「取ってください」と頼むということは、醤油は話し手からは遠く聞き手からは近いところあるはず。ですから、「その醤油」です。
問題のケースをもう一度見てみましょう。
「パリに友達がいます。あの友達は、やさしいです。」 (誤)
パリにいる友達は話し手からも聞き手からも遠い。ですから、「あの」でも悪くなさそうなのに、どうしても耳に逆らいます。なぜでしょうか。それは、指示する対象である「パリの友達」を概念化して意識しているためです。
「パリに友達がいます」という提示によって、「パリの友達」は概念化されて聞き手の頭の中に置かれた、というのが話し手側の意識です。相手の頭の中にある概念は、当然、自分から遠く相手に近いものですから、次に「パリの友達」を参照するときには、「その」を使わなければならないのです。
理解を深めるために、もう一つ例を挙げます。
Hiroko: パリに友達がいるんだ。 I have a friend in Paris.
Sayaka: へえ。その子、フランス人? Oh, do you! Is she (or he) French?
ひろ子は「パリの友達」の概念をさやかに提示しました。しかし、ひろ子の頭の中にも「パリの友達」の概念は依然として存在しています。そこで、聞き手であるさやかは、ひろ子の頭の中にある方の「パリの友達」を参照し、「その友達」と言わなければなりません。このあたりが、学習者にとっても説明する方にとっても難しい点だと思います。
原文はこちら
http://meadowlake001.blogspot.jp/2014/09/the-demonstrative-adjectives-and.html
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